映画感想【ラストレター】
こんばんは。
結構、そこそこに映画好きなSHEINです。
映画をみる本数は減りましたが、なるべくスクリーンで見たいなと思っています。
しかしながら、コロナ渦でなかなか映画館で見ることも叶わないですね。
そうこうしているうちに映画館はどんどん疲弊しています。
特に小さい映画館なんかは大企業のような資本もないので
日々の支えが必要でした。
先日、山形県鶴岡市にある映画館【鶴岡まちなかキネマ】が閉館しました。
昭和初期の木造工場(蚕工場だったとこ)を映画館にリノベーションした
全国敵に見ても稀有な映画館です。
木造建築の劇場は音の響きが柔らかく、いわゆる”映画館”とは少し様相が異なります。
その小さな違いは、ほんの少しの感動が得られました。
見たことがある映画もここでみると、ちょっと違う映画に見える(聞こえる)感動を味わえました。
印象深いのは、
この劇場でみた『くちびるに歌を』の内容と音の響きが非常にマッチしていてじんわりと感動した記憶があります。
街に根差した文化的施設の閉鎖は悲しいのと、
それを支えることができなかった自責の念があります。
これ以上、文化の火を絶やさないようにしたいものです。
ただし今は行くことができない、出かけるのがはばかられる、、
落ち着いたら、、、可能な限り映画を見て楽しみたいと思います。
映画熱を絶やさないために、
映画館で観た映画を振り返ってみようかと思います。
過ぎ去りし時を。
『ラストレター』(2019年公開作品)
出演:福山雅治、松たか子、神木隆之介、広瀬すず、森七菜
脚本:岩井俊二
監督:岩井俊二
自身の出身地・宮城を舞台に、手紙の行き違いから始まった2つの世代の男女の恋愛模様と、それぞれの心の再生と成長を描いたラブストーリー。姉・未咲の葬儀に参列した裕里は、未咲の娘・鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内状と未咲が鮎美に遺した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるため同窓会へ行く裕里だったが、学校の人気者だった姉と勘違いされてしまう。そこで初恋の相手・鏡史郎と再会した彼女は、未咲のふりをしたまま彼と文通することに。やがて、その手紙が鮎美のもとへ届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出をたどりはじめる。主人公・裕里を松たか子、未咲の娘・鮎美と高校生時代の未咲を広瀬すず、鏡史郎を福山雅治、高校生時代の鏡史郎を神木隆之介がそれぞれ演じる。
□観賞方法:映画館
□ジャンル:ロマンス
□お気に入り度:☆☆☆☆+
『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)依頼の作品かな?
久しぶりの岩井俊二監督作品をスクリーン鑑賞。
松たか子さんの岩井作品出演は『花とアリス』依頼だったと思います。
もっと出演しているイメージあったけどそんなもんだったか。
【作品の特徴】
まず岩井作品といったら、内容問わずに”映像美”が素晴らしいです。
自然光のような柔らかな光が印象的です。
爽やかな夏休みのような映像美。
過ぎ去った夏休み(思い出)ってなんだか綺麗に残るものだし、それを映像化したような作品。
そんな雰囲気の中で演技している役者さんたちはすごく印象に残る。
とてもナチュラルで。
自分のありし思い出を呼び起こすようなノスタルジーな雰囲気があります。
【感想:おもったこと】
余韻が残る映画。
夏休みが終わりそうな、後ろ髪をひかれるような感情。
文学的な作品で、見た人なりの思うことは様々なんだと思う。
きっと明確な答えはないだろうし、響く人もいるだろうし、そうでない人もいると思う。
観客が今日までの道のりは様々だからそれでいんだと思う。
手探りで感情を弄るような間隔を覚える。
たぶん、映画というフィルターを通して"自分"、
もしくは"そうだったらいい自分"を見たのかもしれない。
見終わった後、すこし語りたくなる作品だった。
エンディングの森七菜さんの繊細な唄も印象的だった。
【感想:俳優編】
率直に今の年代で見られてよかったなと思います。
出演陣のどの世代にも属さないので、一番冷静みみられたかもしれません。
もっと若ければ、広瀬すずさんや森七菜さんのファンになったかもしれません。笑
そのくらい二人の演技、演出は可憐で透明感があって、魅力的なものでした。
”男子”が描くような理想みたいな美しさ(かわいらしさ)が描かれています。
また、もっと年齢を重ねていたら松さんや福山さんに感情移入しすぎたかもしれません。
あと、あの役どころは冷静に考えると福山のアニキしかできないと思います。
間違いなく。笑
映画序盤のちょっと不審な感じも、いい感じでした。