漫画感想『アドルフに告ぐ』
こんばんは。
未完の名作といったら何を思い描きますか?
ぼくは『サイボーグ009』が真っ先に浮かびます。
結構すきなんですよね。
ちなみに、ぼくは002のジェット・リンクがすきです。
天使篇が始まって、半ばに石ノ森章太郎先生が病に伏せってしまったので
未完の名作となってしまいました。
おそらく、この天使篇を新解釈した映画:009 RE:CYBORG
もかなり面白いです。
いろんな解釈を生みますが。
そして、003フランソワーズがかなり大人の女性として描かれています!!
当時、胃癌治療中に描いたこの作品は
終盤はネームのみの掲載で、そのまま絶筆となった。
それだけの体力は残されていなかった。
この漫画のほかに三作品も連載していたとのこと。
創作意欲が凄まじい。
結末をみたい作品であったし、手塚作品の凄みを感じます。
手塚治虫作品って好きなんですよね。
あらすじ
3人のアドルフ姓を持つ男をストーリーの軸とし、ナチス支配下のドイツ、日本を舞台に歴史に翻弄されていく様を描く。
手塚作品 後期の代表作。
張り巡らされた伏線、緻密なストーリー展開。
読み応えがばつぐんです。
いや、すごいですよ。この作品は。
言葉を失います。
一気に読むと考えることが多すぎて頭が痛くなります。
最後にぼくの好きな映画『紅の豚』より
読後感想になぜかこのセリフが浮かびました。
「冒険飛行家の時代は終わったんだ。国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶしかないんだ。」
(フェラーリン 少佐)
戦争とは、民族とはいったい。
とかく、英雄とか美談が生まれがちですが、
基本的には戦です。
争いは争いを生むスパイラル。
わかっちゃいるけど、やめられない、おさまらない。
人類の歴史は戦いの歴史といって過言ではないですが、一体全体難しいものですね。
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